強固な敵に,がむしゃらであれ。
quote:RIAAによって著作権侵害訴訟に巻き込まれた4人の子どもが,アップル社とペプシ社の強要でスーパーボウルのCMに出演させられ,恥をかいた。アップルは20年前,独裁者を破壊するスーパーボウルのCMでコンピュータは個人の想像力を増大させると訴えた。が,今年のCMではRIAAによる著作権強化に加担し,個人の自由を縮小させることをにおわせた。
ニューイングランド・ペイトリオッツは,米国の危機になるとスーパーに戻ってくると云われる。2年前,米国同時テロの年に,多くの評論家の予想を裏切ってスーパーにやってきて,そして歴史に残る最強オフォンスと云われたセントルイスをけ散らして勝利を収めた(過去記事)。そして,イラク戦争の今年,やはり愛国者(ペイトリオッツ)を名乗る集団はスーパーに戻ってきた。だが,2年前と違い,ニューイングランドの地力は誰もが認めるところ,順当勝ちで勝ち上がってきた。
そのあまりの強固な力に対し,カロライナ・パンサーズはQBをはじめとするメンバーにも若さが感じられ,がむしゃらさで挑んでいったように感じた。チーム創立からまだ10年にも満たない,ニューイングランドがスーパーを勝った2年前のシーズンでは,史上最悪の15連敗を喫した。そこから大復活を果たしスーパーにたどり着いた。大接戦を演じたものの,どこかニューイングランドの手のひらの上から逃れられないまま,ゲームは終わってしまった感がある。奇跡は起こらなかった。が,カロライナはあしたを感じさせるチームだった。1勝15敗の2年後に,14勝6敗,スーパーを両手でつかみかけるほどに駆け登ったその気概を噛み締めたい。
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